しばらくぶりの三十路大工修行シリーズです
(なんか書くのが面倒だった)

先に謝っちゃいますが、今回ちょっと長いです。すみません。



前回までのお話
ヤンチャな方々に囲まれながらカンナの刃をやたらめったら研いでたら、トゥーランドットが聞こえてきた
詳しくはこちら → 三十路で修行した話 〜その4〜

最初から読むなら → こちら


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朝から晩まで研ぎ続けること2ヶ月
どう研げば良いのか、どういう刃になればよいのか、がわかってきて、習得した者から次のステージ(研ぎ以外のカンナの調整)へ進み始めます

昔ながらのカンナは、実際に使えるようにするために様々な調整をしなくてはならず、研ぎも含めその調整はなかなか熟練の技が必要です

やり方を教えてもらってすぐできる、というものではないので、その調整の仕方からじっくり練習を重ねなければなりません

これがまたなかなか苦労する話なのですが、みなさんさほど興味がないであろうことと、説明し始めるといつまでたっても話が進まず面倒なので、バッサリ割愛いたします


というわけで、なんだかんだと苦労しながらカンナの調整の仕方を覚え、カンナのかけ方を覚え、次に鑿(ノミ)やノコギリの扱い方を学んでいきます

ただ、大工は力仕事でもあるゆえ、並行して体力作りもしていきます


カンナをかけるための長大な台(5メートル位)が20本あるのですが、それを2人一組になって、実習場の端から端まで運ぶのです


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これがまたアホかってほど重く、しかも5メートルもあってバランスが取りづらいので、余計に力が必要なのです

散々いきがってたヤンチャボウズ達も、これにはかなり苦労していました。
大工らしく肩に担いで運べたのは2〜3名だけでしたね

それほどしんどい作業なので、たぬ山はやらなくて良い(一応女性なので)、と先生に言われましたが、ここでやらねば女がすたる、女たぬ山の根性見るがよい!とよくわからん意地を発揮しまして、最初からヤンチャ少年達に混じって頑張りました
が、男性達は1人10本運んでいたのに対し、私は7本が限界でした。ぐぬぬ…くやしい…



そんなある日のこと

休憩時間にじゃれ合ってたヤンチャ衆が、だんだんヒートアップして、わーわーもめ出しました

そのうち胸ぐらをつかみ出し、終いには殴り合いに!


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まさにビーバップハイスクールの世界です
なんていうか、感動すら覚えました

わーマンガみたい!ホントに胸ぐら掴んで怒声をあびせたりするのね!
あざ笑いながら頬をグーで殴ったり、みぞおちに
蹴りをいれたりするのね!
テレビやマンガの中だけの話じゃなかったのか〜
すごーい!

なんて感動している場合じゃありません

でもワタクシのような可憐な乙女が止められるはずもなく、周りのヤンチャボウズも止められないばかりか煽る者もいたりなんかして、極めてろくでなしブルースな状況だったわけです

しかし、大工科イチのマッチョ、ホンダくん(仮名)が歩み出て、電光石火の













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無事ケンカは終わりました。



やれやれ。



それ以降、ホンダくんはヤンチャ連中からアニキと呼ばれていました




とさ。




つづく

つづきは → こちら

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ダラダラと長くなってしまいました
辛抱強く最後まで読んでくれたアナタに幸あれ!


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押してくれなきゃ研いじゃうぞ★